2006.06.27
日本みらいキャピタル株式会社(以下「みらいキャピタル」)は、株式会社テザック(以下「テザック」)に対して、2003年5月のスポンサー就任以来、経営陣の派遣やみらいキャピタルが運営するファンドからの資本増強等を通じて、その再生・再建を支援してまいりました。今般、テザックは2006年5月に会社分割を行い、ワイヤロープ事業会社を株式会社神戸製鋼所(以下、「神戸製鋼所」)に、繊維ロープ事業ほかを承継した会社を日本植生株式会社(以下、「日本植生」)に各々事業譲渡いたしました。
ワイヤロープ事業についてはこれまで、会社更生法下にあった株式会社TWRホールディングス(以下「TWRH」)並びにその子会社である株式会社テザックワイヤロープを中心に、原価低減活動や新価格政策の導入等様々な施策を講じて、収益の向上及び事業基盤の確立に努めてまいりました。その結果、営業利益の大幅な改善及び更生債務の前倒し返済が達成され、TWRHは2005年12月に、15年の更生計画に対して計画認可後2年4ヶ月と、当初計画より12年以上も早く会社更生手続の終結を迎えることが出来ております。
譲渡先である神戸製鋼所は事業上での関連性が高く、神戸製鋼グループの一員になることによって、今後事業のさらなる拡大・発展が見込まれます。
繊維ロープ事業ほかの譲渡先である日本植生(代表取締役社長 柴田和正、本社:岡山県津山市)は、環境緑化事業を全国展開する業界最大手企業であり、今後は日本植生グループの傘下において、繊維ロープ・産業資材・環境緑化・住宅資材など民間市場において一層の成長が期待されます。
(詳細につきましては、添付の各社お知らせをご覧下さい)
テザック株式の日本植生への譲渡に伴い、みらいキャピタルから派遣されてテザックの再生・再建を主導してきた渡邉秀男は、6月30日付でテザック代表取締役社長を退任し相談役となり、後任の代表取締役社長には日本植生出身の福地健が就任します。
みらいキャピタルは、累計投資実績7件に対して、テザックを含む計3件イグジットしております。