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第一精密産業株式会社の株式譲渡に関するお知らせ

2010.08.05

当社が運営するファンドは、2010年8月5日付で、第一精密産業株式会社(以下「第一精密産業」)の株式をミネベア株式会社(以下「ミネベア」)に譲渡いたしました。

ミネベアは、ベアリングなどの機械加工品事業や回転機器などの電子機器事業などを行っている上場企業です(東京証券取引所市場第一部)。2010年3月期の売上高は2,284億円で、世界14ヶ国に28ヶ所の製造拠点、43ヶ所の営業拠点を展開するグローバル企業であり、特に、アジアを中心に生産を拡大した結果、グループ全体の売上高に占める日本以外のアジア地域での生産高の比率は80%を超えています。 また、主力製品のほとんどにおいて、設計・開発から金型の製造・補修、構成部品の内製、組立にいたる独自の「垂直統合生産システム」を確立しており、高い競争力を有しています。
一方、第一精密産業は小型高精度の金型を設計・製造する金型専業メーカーであり、特に小型高精度のプラスチックギア用金型に関する高い技術力、一貫生産体制による短納期対応力、日本の本社(東京都大田区)と同じ品質、規模での金型生産が可能な中国子会社(広東省東莞)の存在、などの強みを有しております。
このような強みを有する第一精密産業がミネベアグループ入りすることによって、ミネベアは高精度プラスチックギア生産の内製化が可能となりますが、これに加え、この高精度ギアと自社生産の小型モーターとを組み合わせた高付加価値製品の開発など、様々な複合化製品の開発・展開が期待されるところです。また、 第一精密産業の日本及び中国の拠点がグループに加わることにより、ミネベアにとってはグローバルな「垂直統合生産システム」の製造支援体制の一層の強化が可能となるなど、両社間においては高い事業シナジーが見込めるところであります。
このため当社としては、第一精密産業の持続的な発展を図る観点からはミネベアが最適なパートナーであると判断し、株式譲渡を決定した次第です。

今後は、両社の事業の一層の拡大・発展を祈念しております。

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